難民と移民
難民でカナダにきた人達を母国より安全な場所に住めて幸せだと勝手に思っていた。
だけど、みんな口を揃えて「内戦が終わったら国に帰りたい」と言う。
自らビザを申請した移民とは違って、命の危険を感じ住み慣れた場所から言葉や文化の違う国へ逃げざるを得なかった彼女達。親きょうだいともバラバラなってしまい次にいつ会えるのか分からない日を夢見て「家族みんなでシリアに帰るのが夢なんだ」と教えてくれた。
内戦が無かったら皆んなにはいつも通りの日常がそこにあったんだもんね。
家族みんなでカナダに逃れてきても一から言葉を覚え、仕事を探しながら子育ても続けて行かなければならない。お金なんて簡単に稼げないし母国ではそこそこ生活をしていたけれど、カナダにきたら貧乏になった…なんてケースはざら。
クラスメイトが難民の現実を教えてくれる。
移民向けの学校に入っていなかったら、外で起きていることに目を向けなかっただろうし、なんとなく知ってる〜くらいのことだったのに、こうして本人達から話を聴くことができ英語以外にも得るものがたくさんあって本当に学校に通って良かったと思う。しかも無料なのがこれまた凄い。
一方、移民申請でやってきた人たちは「もう二度と母国には帰りたくない」と言う人もちらほら。英語ができなくても、例え最低限の暮らしを余儀なくされても母国にいるよりはいいという。政治が整っていない、モラルが低い、安全ではない、など様々な理由。あと自国の人が嫌いとか!
日本は移民の受け入れについて表向きはいい顔しているけど、カナダみたく移民を育て上げ、守る体制は全くできていないと思う。この点に関しては先進国とはいえ遅れているような…
こうして日々学べていること、カナダに来て良かったと思ってます。